F's
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時計バンド裏地の換え方 Prologue 前の週にバンドのステッチを黒から白に換えただけで、雰囲気がずいぶん良くなりました。 勢いがあるうちに、裏地を換えることにしました。 保管だけで使用していないバンドです。 裏地はヒビ割れています。 リッパーで下糸を切っていきます。 表革の上糸を引っ張れば、気持ち良い位に外れます。 糸を外したら、表革の折り返し部分を剥がします。 裏地を丁寧に「ゆっくり」剥がしていきます。 表革と裏地の分離に成功しました。 裏地のベースはキャンバスです。 材質は分かりませんが、ウレタンのような感じです。 剥がした裏地の厚みは、1mmでした。 表革と裏地をスキャンして、プリントアウトしたものを 厚紙に貼付け型紙として利用します。 現物は平らではなく型紙としては使えませんが、 最近のプリンターは性能が高いので、 現物と精度は変わりません。 1mm厚の革を型紙に合わせ、細工用カッターで 切り出します。 細工用は通常のものより刃先が鋭く、 革細工の精密な作業に向いています。 リミテッドシリーズはボディがアルミ製なので、 かなり気に入っています。 上が型紙、下が切り出した革です。 表革に切り出した革を接着剤で貼りつけます。 上は剥がしたパーツです。 表側にあいている縫い穴から、刺繍針を使って裏革に 穴をあけていきます。 作業性は悪いのですが、ひし目打ちによる表革の 穴へのダメージを避けるためです。 バイスに固定して縫いあげていきます。 貼り合わせ後のステッチも縫い終わりました。 次はコバを仕上げていきます。 コバに透明のトコノールを塗ります。 黒いトコノールでも良いのですが、 白いステッチに付く恐れがありますからね。 丸いへりみがきを使い、仕上げていきます。 中央から左側が磨いた部分です。 形状が丸くなり、光沢が出ます。 つく棒の穴は、表革に合わせ1.5mmのポンチで 穴をあけます。 ポンチで穴をあける時に、下にゴム板が樹脂板を セットすると、うまく穴があけられます。 汎用のゴムを使いたい場合は、ゴム硬度が高いもの でないといけません。柔らかいゴムはダメですよ。 F's Comment 裏地の交換が完了し、バンドとして復活です。 |
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