F's
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時計分解修理 Prologue B-Barrelは中華ムーブ(大陸系)を使ったブランドで、2016年にフランク三浦が、本家フランクミューラに 勝訴した事で有名になりました。 ブランド好きではない、単なる時計好きには、 ムーブメントに面白いモデルが多いのです。 このモデルはムーブメントは面白みがなく、 見た目重視のファッションウォッチ系です。 この時計は姿勢差が大きく、振り落ちして止まる事 があり、一度分解してみたのですが、 直せなかったのでドナーを入手して、 ムーブメントの交換修理します。 B Barrel BB-0019A ツールビヨン「風」にテンプを見せています。 左のダイアルは24時間計 右はSUN&MOON表示です。 ドナーは同じムーブを使っている、 Michel Jurdain というファッションウォッチのジャンクです。 インデックスが外れ、自動巻きのローターが ストレスフリーでぐるぐる回ります。(壊れています) 4本のネジを外し、裏蓋をこじ開けます。 錆で固着していましたがパッキンのお陰で、 ムーブメントは錆びていませんでした。 ジャンクの理由の1つはローターがストレスなく、 ぐるぐる回る=>自動で巻き上げできない。 原因はマジックレバーの破損でした。 画像の右側レバーの先端が無くなっています。 時計の針は剣抜きを使って取り外します。 2つのムーブメントを2個イチにして、 良い部分のみを組み合わせます。 ムーブメントは、機械台に固定して作業します。 ドナーにB-Barrelの文字盤を取付けました。 自動巻き機構とローターを移植し、 針を取付け、カラーを嵌めます。 針の取付は剣押さえを使います。 愛用しているBERGEON の剣押さえは廃版ですが、 類似品が出ていましす。 Day,Date表示があるものは、 針を付けない状態で0時にしておいてから、 針を固定します。 裏蓋を取付けて完成です。 F's Comment 中華ムーブメントだけに、 部品での入手が難しいので、 パーツでの修理は厳しいのですが、 今回はドナーが見つかりラッキーでした。 ガンギ車とテンプの動きが見えるのは、 意外にも楽しいものです。 2個イチで精度も巻き上げも問題なくなりました。 修理:2016/6/18 |
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