F's Watch
Watch Repair 


[2016.6.19]
revised [
****.*.*]



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時計分解修理
Prologue
B-Barrelは中華ムーブ(大陸系)を使ったブランドで、2016年にフランク三浦が、本家フランクミューラに
勝訴した事で有名になりました。

ブランド好きではない、単なる時計好きには、
ムーブメントに面白いモデルが多いのです。

このモデルはムーブメントは面白みがなく、
見た目重視のファッションウォッチ系です。

この時計は姿勢差が大きく、振り落ちして止まる事
があり、一度分解してみたのですが、
直せなかったのでドナーを入手して、
ムーブメントの交換修理します。

B Barrel BB-0019A


ツールビヨン「風」にテンプを見せています。
左のダイアルは24時間計
右はSUN&MOON表示です。


ドナーは同じムーブを使っている、
Michel Jurdain
というファッションウォッチのジャンクです。

インデックスが外れ、自動巻きのローターが
ストレスフリーでぐるぐる回ります。(壊れています)


4本のネジを外し、裏蓋をこじ開けます。
錆で固着していましたがパッキンのお陰で、
ムーブメントは錆びていませんでした。


ジャンクの理由の1つはローターがストレスなく、
ぐるぐる回る=>自動で巻き上げできない。
原因はマジックレバーの破損でした。
画像の右側レバーの先端が無くなっています。


時計の針は剣抜きを使って取り外します。


2つのムーブメントを2個イチにして、
良い部分のみを組み合わせます。


ムーブメントは、機械台に固定して作業します。


ドナーにB-Barrelの文字盤を取付けました。


自動巻き機構とローターを移植し、
針を取付け、カラーを嵌めます。


針の取付は剣押さえを使います。
愛用しているBERGEON の剣押さえは廃版ですが、
類似品が出ていましす。

Day,Date表示があるものは、
針を付けない状態で0時にしておいてから、
針を固定します。


裏蓋を取付けて完成です。

F's Comment

中華ムーブメントだけに、
部品での入手が難しいので、
パーツでの修理は厳しいのですが、
今回はドナーが見つかりラッキーでした。

ガンギ車とテンプの動きが見えるのは、
意外にも楽しいものです。

2個イチで精度も巻き上げも問題なくなりました。

修理:2016/6/18

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