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セイコー キネティック二次電池(キャパシタ)交換
SEIKO KINETIC SKJ004 5M43-0A40 ESU [Electrical Storage Unit] Replacement SII SL920 → maxell TC920S Prologue SEIKO KINETICは自動巻発電式クオーツです。 以前紹介したSKH391P 5M42-0K68と同じシリーズになります。 夏はダイバーズが似合う季節です。 全く充電ができない状態ですので、キャパシタ交換が必要です。 保証書は1999年でしたが、シリアル番号を見ると1997年製なので、 製造後15年でキャパシタの能力は失われて当然です。 自動巻のKineticですが、自動巻用のワインダーで充電は出来ません。 時計用ワインダーの回転速度では、Kineticのローター回転速度が遅すぎて発電電圧が足らず充電が出来ないのです。 AGS & Kineticには専用充電器もありますが、 Kinetic専用充電器に専用コネクタがある訳ではなく、 非接触の電磁誘導給電による充電を行うため、 充電器に時計を置くだけで充電可能です。 私は非純正の同じ原理の充電器を使ってKineticを充電させています。 充電器があると、使っていなくても電池切れの心配がなく、 Kineticを快適に使うことができます。 5M43 KINETIC 5M43は、5M42と同じシリーズです。 2つのキャリバーに一目見て分かるような違いはありませんが、 5M42はDATEのみ、5M43はDAY, DATEとなっています。 電池交換のため、最初にローターを外します。 次にローター直結の発電用ギアを外します。 オリジナルのキャパシタSII SL920が姿を見せます。 電池固定用のフレートを外します。 SL920が液漏れを起こしており、絶縁シートにも電解液がベットリ付いていました。充電出来なくなったKineticの放置は要注意ですね。 電池の製造番号から1997年製造です。 幸い液漏れの被害はありませんでした。 30235MZ KINETIC 5M43も5M42と同じキャパシタの30235MZです。 5M42の2次電池交換を紹介したところ、たちまち人気ページになり、 案の定ヤフオクで割高ですが売られるようになりました。 2012年の定価は\1200(税抜)でした。 5M42のキャパシタを交換してから3年経ちますが、 電池は同じmaxell TC920Sのままでした。 開封時の無負荷での電池電圧は1.913Vでした。 Kinetictが動作する電圧は0.5〜2.3Vですので、約80%充電された状態でした。そのままセットしてインジケーターボタンを押すと、20秒進みました。 新品のTC920Sをセットし、必要な箇所に注油しておきます。 ※油は時計専用オイルを使用します。オイルの種類や注油箇所が分からない場合や、オイラーを持っていない人は注油してはいけません。 ギア、ローターをのせて、ネジを固定します。 パッキンにシリコンを塗布して、裏蓋を締めれば完成です。 20BAR表記ですが、このマークは日常生活用強化防水仕様で、 エクステンションバンドでもありません。 F's Comment Model : SKJ004 サブマリーナタイプKinetic SKJシリーズは、海外モデルのため日本国内では、あまり出回っていないようです。 200m防水仕様、サファイアガラスが奢られ、しっかりした作りの良さが 伝わります。 中東向けなので曜日はアラビア語もあり、渋めの黒とアクセントのゴールドのコンビのデザインも気に入っています。 この時代のKineticはSEIKOが力を入れていたので、 個性的なものから魅力的なデザインのものまで、 多くのモデルが存在しているのが特長です。 クォーツ時計にプラスして自動巻機構を入れていますので、 価格的にも余裕があることも関係しています。 このシリーズではおなじみの、電池残量インジケーターボタンも 装備されています。 左腕を振る癖がある事に気が付いたのは、 小さい頃の娘が「何でそうやって腕を振るの?」 と訊いてきたからです。 自動巻の時計をしている時に、無意識にローターを回しているようでした。 癖なのでどんな時計でもやっているようです。 KINETICならその癖が出た時にローターの「大きな」回転音がするので、 ちゃんと充電しているなぁ・・・なんて楽しめます。 |
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