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Prologue
2010年にSEIKO Alpinistの電池交換を行いました。 アクセスが多く、人気モデルのようです。 8F56の電池交換後に必要なカレンダー設定について、 忘れた頃に交換になるので、分かりやすい解説を入れました。 2014年時点では、CR2412は簡単に入手できます。 ホームページで電池交換方法を公開すると、 30325MZのようにネットで販売が増えますので、 需要と供給の関係かと思っていました。 ところが、CR2412がレクサスのワイヤレスキーに採用され、 大量に流通し安価になったのが背景のようです。 BR2412 8F56後期モデルの絶縁フィルムなし用として、 絶縁フィルム付きの純正電池もあります。 前期の赤い絶縁フィルム付きモデルなら、 CR2412の方がお奨めです。 Specifications Frequency of crystal oscillator 196,608 Hz Loss/gain (Annual rate) ±20 seconds Operational temperature range -10° C - +60° C Driving system Step motor for the time indication Ultrasonic motor for the calendar indication Display system Hour, minute, second and 24-hour hands Battery CR2412 Magnetic resistance 4,800 A/m (60 gauss) SEIKO 8F56-0020 Full size SEIKO 8F56-0060 Mid size Perpetual Calender GMT 電池交換するのは回転ベゼルを持つGMT時計です。 右 フルサイズ[メンズサイズ]の8F56-0020 [CR2412] 左 ミッドサイズ[ボーイズサイズ]の8F56-0060 [CR2412] 同じデザインのウィメンズサイズモデルもあります。 4F56-0010 電池はCR1612で、電池寿命は5年です。 特徴的な形状の日付拡大レンズは、 マグニファイドガラス(Magnified Glass) とSEIKOでは呼んでいます。 (ROLEXではCyclops Lensと呼ばれてます) スクリューバックなのですが、ブレスレットが開かないので、 取り外さずオープナーで開けるのはコツが必要です。 本来はブレスを外してから作業すべきです。 SEIKO純正のCR2412です。 絶縁フィルム付のBR2412ではありませんので、 ムーブメントに絶縁フィルムが入っています。 CR2412を外すと赤いフィルムが残ります。 絶縁フィルムがあるのでBR2412ではなく、 一般的なCR2412がそのまま使えます。 Calendar Setting SEIKO Perpetual Calenderは電池が切れなければ、 2100年2月28日まで、カレンダーの修正が不要です。 4年分のカレンダープログラムが入っているのです。 そのため、日付は時分針と機械的に連動しておらず、 単独の超音波モーターで駆動されています。 電池切れして設定が保持されていない場合には、 電池交換時にカレンダー設定が必要となります。 設定時は竜頭も操作します。 押し込まれだ状態 a 1段引き出した状態 b 2段引き出した状態 c 8F56には5つの端子があります。 左下から AC : All Clear D : Day 0 : Zero M : Month Y : Year 1.------------------------------------------------------------- .CR2412を取付けます。 2.------------------------------------------------------------- 竜頭ポジション(a) 電池の(+)とACを3秒ショートさせます。 3.------------------------------------------------------------- 竜頭ポジション(c)にして (a)に戻します。 4.------------------------------------------------------------- もう一度、3.の動作を繰り返します。 秒針が4秒ごとに進むことを確認します。 5.------------------------------------------------------------- 日付を1にします。 竜頭ポジション(c) 電池の(+)と端子(0)をショートすると1日進みます。 この動作を日付が1になるまで繰り返します。 6.-------------------------------------------------------------.年の設定を行います。 西暦を入れるわけではなく、うるう年まで何年か設定します。 上の表から2014年なら、設定は2となります。 電池の(+)と端子(Y)を2回ショートすると、日付表示が2となります。 7.------------------------------------------------------------- 月の設定を行います。 電池の(+)と端子(M)をショートすると、日付表示が1つ進みます。 4月なら4になるまでショートを繰り返します。 8.------------------------------------------------------------- 日の設定を行います。 電池の(+)と端子(D)をショートすると、日付表示が1進みます。 10日なら10になるまでショートを繰り返します。 9.------------------------------------------------------------- 設定終了 竜頭ポジション(a)にして、秒針が1秒ごとに動く事を確認します。 10.------------------------------------------------------------ 竜頭ポジション(a)にして、時間と24時間計を合わせて完了です。 F's Comment 同じデザインで白やピンク文字盤モデルもあり、 ステンレスのしっかりとした無垢バンドで、 ずっしりとした重量感があります。 交換 8F56-0020 Full size 3.055V 2019/8/4 交換 8F56-0060 Mid size 3.041V 2019/8/5 |
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