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セイコー アルピニスト 10年電池交換
SEIKO Alpinist
Perpetual Calendar 8F56 0D00
Prologue
Seiko Alpinist
同僚から電池交換を依頼されましたが、手持ちの在庫にはないCR2412という
特殊なものでした。
時計材料店に行く時間がとれないため、同僚に電池を用意してもらいました。
BR2412
8F56後期モデルの絶縁フィルムなし用として、 絶縁フィルム付きの純正電池もあります。
CR2412
同僚が購入したのはPanaの電池で、SEIKO純正ではないので、
絶縁シートは付属していませんでした。
そこで元の古い電池から絶縁シートを移植します。
ムーブメントは金属剥き出しで、専用の電池スペースがありません。
その訳は・・・
電池が「デカイ」からです。
なんとムーブメントと同径というのが驚きです。
Repair
電池交換は完了しましたが、時針のズレが気になるという事で修理依頼です。
24時間針を12時に合わせてみると、時針と分針がズレています。
これは精神衛生上良くありません。
24時間針はそのままにして、秒針、時針、分針を外し、
全てが12時で重なるように修正します。
F's
Comment
方位表示のインナーベゼルが回転するようになっています。
巨大な電池は10年電池なので納得です。
パーペチュアルカレンダーも搭載しており、どうやって年と月を設定するのか?
と思っていたところ、ムーブメントのジャンパー接点で設定すると判明しました。
うるう年の設定と月の設定は、竜頭では出来ないのです。
高振動196,608Hzなので「年差」±20秒という優れものです。
8F56はエンジニア精魂の力作である事が分かりました。
チタン製で使用傷が多くて研磨仕上げしたいところですが、
表面処理が不明なので、そのままにしました。
当方は一切修理は請け負っておりません。
ジャンク品は健康に良くありません。
良品を買いましょう〜
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