[2007.9.9]

revised [*.*.*]

Lens + Pinhole Lens Cap

 

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  Pinhole lens

Prologue

BF-1A改ピンホールレンズで撮った写真は、
驚異的な被写界深度(Depth Of Field
)を持っていました。
しかし、その写真はソフトフォーカスな画となってりました。

シャープな画像を得る為にはレンズが必要となります。
レンズでは被写界深度領域
を拡げるに、
絞りを絞っていきますが、レンズテストでも確認出来るのですが、
絞っていくと(テストではF16,F22)回折現象により画質が低下しています。


BF-1A改ピンホール(0.2mm)レンズのF値は191ですが、
0.2mmは回折現象が起こらないギリギリの大きさとなっています。

先のレンズテストではF16で回折現象が発生し、
ピンホールレンズではF191以上で回折現象が発生します。

絞り開放レンズの前にピンホールを設けたらどうなるか・・・
ピンホールメガネと同じではないのか?!

ボディキャップでピンホールレンズの次は、
レンズキャップにピンホールだ!です。

F's Pinhole Lens Cap

52mmのレンズキャップの中で表面に凹凸のないものを選んで加工します。


BF-1Aのピンホールレンズとピンホール板を共用出来るようにします。
どのピンホールサイズが良いのか分かりませんので、
0.5mm,1.0mm,1.2mm,1.4mm,1.6mm,1.8mmのピンホール板と
ピンホール固定板のみで2.0mm,
レンズキャップだけで3.0mm
のピンホール径を用意しておきます。


レンズキャップの裏にピンホール板を固定して使います。
BF-1Aのピンホールレンズ同様にピンホール板は交換式としています。
レンズキャップの裏面は平面に研磨しています。


Nikkor 35mm 1:2.8
モデルはグリコのHONDA RA272です。
2階の窓際にNOBU氏からの頂き物のBERGEONのブロワーを
ステージにして置きました。

Nikkor 35mm 1:2.8 F2.8で撮影
ピントはドライバーに合わせています。
ドライバーとRA272の後部のみにピンがきています。
後ろの網戸がちょっと幻想的な雰囲気になっています。


Nikkor 35mm 1:2.8 F22で撮影
ピントはドライバーに合わせています。
RA272も全体的にシャープになって、
ステージのBERGEONの文字も判別できます。

すぐ後ろの網戸は被写界深度
に入っており、
背景の家やマンションも形が分かる位になっています。

Lens + Pinhole Lens Cap

Nikkor 35mm 1:2.8 F2.8 + 0.2mm Pinhole Lens Capで撮影

RA272から背景までも被写界深度
に入っている感じです。
RA272や
BERGEONはシャープさには欠ける感じですが、
背景はシャープな感じがします。
35mmのレンズでは、ピンホールレンズキャップにより丸くケラレています。

Nikkor 135mm 1:2.8
ケラレを防ぐために135mmにて撮影します。
モデルは35mmと同じグリコのHONDA RA272です。

Nikkor 135mm 1:2.8 F2.8で撮影
ピントはドライバーに合わせています。
開放では浅いピントにより、すぐ後ろの網戸までボケています。


Nikkor 135mm 1:2.8 F32で撮影
ピントはドライバーに合わせています。

f32まで絞っていますので網戸は被写界深度
に入っています。
背景の家やマンションはややボケた感じになっています。

Lens + Pinhole Lens Cap

Nikkor 135mm 1:2.8 F2.8 + 1.0mm Pinhole Lens Capで撮影
ピントはドライバーに合わせています。
RA272やBERGEONはソフトな感じになっていますが、
背景はF32よりもかなりシャープになっています。


Nikkor 135mm 1:2.8 F2.8 + 2.0mm Pinhole Lens Capで撮影
ピンホール径を2.0mmに変更しています。

RA272やBERGEONのソフトな感じは同じです、
背景はF32よりシャープですが、0.1mmピンホールに比べると
ソフトになっています。

F's Comment
レンズにピンホールを取り付ける事により、

レンズの絞りを最も絞った状態よりも、
被写界深度を深くした画を撮ることが出来ました。

ピンホールを使用するのでレンズだけで撮るより、
ソフト調になる事は避けられませんでした。
ピンホールレンズと光学レンズの2つの特徴を持っているのです。

ピンホール径により背景のボケが変えられますので、
主景と背景によりピンホール径を選べば、
イメージに合った撮影が可能となりそうです。

小さなフィギュアに実物(大)の背景を組合せたり・・・
そういう遊びも面白そうです。




当方は一切修理は請け負っておりません。

ジャンク品は健康に良くありません。
良品を買いましょう〜

 

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