レンズの分解清掃
Normal
Lens
Nikkor-H Auto 50mm F2 [左上]
New Nikkor [Non Ai] 50mm
F1.4 [右上]
Ai-Nikkor 50mm F1.4 [左下]
Ai-Nikkor 50mm F1.4S [右下]
New Nikkor [Non Ai]
50mm F1.4
当時の価格 35,000円
画角 46度
最小絞り 16
最短撮影距離目盛り 0.45m
フィルター径 52mm (P=0.75)
大きさ(全長×最大径) 50×64mm
重量 ***g
目で見た状態に近い遠近感を持つ標準レンズで、
F1.4は50mmの中の標準に位置していた。
レンズテストにて実力も確認済み。
[Jan 2008]
Nikkor50mmは好きなレンズという事もあり、
2008/1の時点では6本になっていました。
Aiタイプなら買わないつもりで見ていたのですが、
カニ爪に穴が無いAi前のレンズである事を発見。
ゴムローレットの距離環を持つNonAiは持っていませんので、
50mmレンズの7本目として購入しました。
外観は距離環の一部エッジに小さなスレがありますが、
レンズの下側なので何かに擦ってしまったようです。
それ以外は綺麗ですので丁寧に使われていた事が分かります。
距離環はお約束のグリース抜けに状態ですが、
ゴミの混入がないので摺動音はしますが動きはスムーズです。
絞りは粘りもなく快調。
問題もあって後玉に撮影しても影響がないと思われるレベルの
カビが発生しています。
[1]
上の画像でも分かりますが、このレンズはAi-Nikkor
50mm F1.4と
外観はほとんど同じです。
先端リング固定用のすりわりネジを外し、
リングを回して取り外します。
[2]
分解するとこのレンズはAi
Nikkor 50mm F1.4と同じ構造です。
New Nikkor 50mm F1.4をベースに後にAi化した事が分かります。
このレンズが登場したのが1974年でAi化されたのが1977年です。
1986年にAi-Sレンズが登場するまでの12年間のロングセラーモデルです。
完成の域に達している言われている標準レンズの原型です。
このレンズの特徴は鏡胴とレンズユニットに分解出来る事です。
[3]
カビの位置を確認する為にレンズユニットを分解します。
前群のレンズを取り外します。
赤丸の部分にカビがあります。
[4]
カビのは後群の中間部分である事が分かりました。
赤の部分がカビです。
[5]
5つのパーツに別れます。
前リング [左上]
鏡胴 [右上]
前群 [左下]
絞りユニット [下中央]
後群 [右下]
[6]
後群を分解するとさらに2つに別れます。
[7]
ついにカビに辿りつきましたので、
丁寧にカビを取り除きます。
距離環のグリースアップも行って組み上げ、
分解修理が完了しました。
距離環の感触も良くなり、レンズもクリアになりました。
めでたし、めでたし
当方は一切修理は請け負っておりません。
ジャンク品は健康に良くありません。
良品を買いましょう〜
|