レンズ分解清掃
Canon FD 28-55mm Repair


[2011.10.9]
revised [****.**.**]



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Wide Zoom Lens

レンズ構成 10群10枚
画角  43-75度
最小絞り  22
最短撮影距離目盛り 0.4m
フィルター径 52mm
大きさ(全長×最大径) 60.9×63mm
重量 220g
発売当時の価格 :\35,600円



右:New FD Zoom 35-70mm 1:3.5-4.5
左:New FD Zoom 28-55mm 1:3.5-4.5

1983年発売の35-70mm/3.5-4.5と外観は同じで、
構造も3群ズームと共通なのです。


Prologue

New FD 35-70mm/3.5-4.5
の元の状態と同じようなカビあり品です。
分解の手順が分かっているので簡単に直せると考え入手しました。

普及版ズームの35-70mm/3.5-4.5と同じシリーズで発売時35,600円なので、
すでに発売されていた28-50mm/3.5の価格の1/3とバーゲンプライスになっています。

ズームは2倍で10群10枚でありながらコンパクトサイズに仕上がっています。
ちなみに倍の重さの3倍ズームの28-85mmは1985年に発売されました。

[1]

後玉の分解は鏡胴の3ヶ所のネジを外し、マウントを取り出します。

[2]

マウントを外すと後部のレンズユニットが外れてきます。
レンズの内側にカビがありますのでクリーニングします。

[3]

鏡胴に残ったレンズの中群にもカビが繁殖しています。
スナップ式のカバーを取り外します。

[4]

中郡の後部レンズにはカビはなく、それより前のレンズにカビが繁殖しています。

[5]

クリーニング後のレンズです。
きれいにカビを取り除くことができました。

[6]

中群の後部レンズを取り付けます。
パチンと嵌めるだけです。

[7]

後群とマウントを組み付け、すっきりクリアに完治しました。


F's Impression

広角〜標準と使い勝手の良いレンズです。
35-70mm/3.5-4.5と同じBW-58Cが指定の純正フードです。



BW-58Cを持っていなかったので、手持ちのフードから合う物を探したら、
無加工でぴったり装着可能なフードを見付けてしまいました。

実はキヤノン製ではないのですが、同じ広角用なので効果は充分期待できます。
BW-58Cより形状が広角用らしいので、かなり格好が良くなります。


右:FD 35-70mm/4+W-62(かぶせ式純正フード)
左:FD 28-55mm/3.5-4.5+社外フード

並べて見ていると、どちらも良い感じだなぁと思います。
当然のことですがFD 35-70mm/3.5-4.5にも社外フードは取付可能です。

ジャンク品は健康に良くありません。
良品を買いましょう〜


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