F's Memorandum
サンポールめっき
Zinc Plating


[2015.9.24]
revised [
**.**.**]



Link
  F'sトップ 

 F's Memorandum
トップ

Prologue
          
2015年シルバーウィークは、
やってみたかったサンポールめっきをしました。

めっき工房を長年愛用しているのですが、
アクセサリー等の小部品しかめっきが出来ませんので、
小物を安価に自宅めっき出来るのは大変魅力的です。

サンポールとマンガン電池のZn電極は事前に用意済み、
めっきをかけるのはMTBのネジです。

Target


WARP DS ONE のハンドルクランプのネジが、
10年前に入手した時から錆びており、
目に付く場所だけに気になっていました。


ステムのクランプのネジも錆びています。
頭の形状が特殊で規格品は似合いません。


ブレーキシューのネジも錆びています。


ステムのネジです。
右の2本がハンドルクランプ用で、1本はかなり錆びています。
左の2本は先端部分と六角穴が錆びています。


ブレーキシューのネジは1個だけ錆なし、
残り3個は軽度から重度までいろいろです。

Pickle

めっきの前処理は、ワイヤーブラシで錆を落としてから、
サンポール原液に1時間漬け置きし、錆を根こそぎ取り除きます。

After Pickle

漬け置きした後は流水で洗った後に、
重曹を入れたアルカリ水で中和しました。
ステムのネジは、六角穴の錆も落ちています。


ブレーキシューのネジは、錆の浸食状態が良く分かります。

※綺麗なめっき面=鏡面仕上げをするには、
荒れた下地を研磨しパフ仕上げする必要があります。

今回は面倒でやる気が出ず、このままめっき処理へ。


引っ掛けめっきをするので、ワークを針金で吊り下げます。



メッキ用サンポールは、5倍希釈で300ml作りました。
100mlのビーカーに80mlの水と20mlのサンポールで5倍希釈です。


めっき条件は、イオン化する金属種類、ワーク表面積から、
陰極電流が決まり、膜厚は通電時間で決まります。
撹拌しないので、0.5Aでゆっくりメッキします。


通電初期から泡だらけ、赤いワニ口の先には亜鉛板。


1時間通電で、六角穴にも亜鉛めっきが付きました。


愛用の微粒子の研磨剤で、ネジの頭だけ研磨します。



F's Finish Review

ハンドルクランプのネジの再生は完了です。


ステムのネジ、輝きはありませんが良しとします。


ブレーキシューのネジは、膜厚を上げるために2時間かけて
めっきしました。


研磨剤で磨いても、ツラが出ていないので輝きませんが、
赤錆色のネジから金属色へ錆取りの目的は達成しました。

サンポールめっきは、部品再生の強い味方です。

著作権 本ホームページおよび画像の著作権はS_Fに帰属します。
このホームページの一部または全部を許可無く複製、改変、転載することはできません。
Copyright S_F. All Rights Reserved