レンズ
分解清掃
Normal
Zoom
Lens Overhaul
形式 MXZ285 (SZ85:USA) [右]
レンズ構成 10群16枚
画角 29-75度
最小絞り 16
最短撮影距離目盛り 0.75m
フィルター径 72mm
大きさ(全長×最大径) 92×75mm
重量 580g
発売当時の価格 :\80,500-
形式 AT-X270AF PRO [左]
レンズ構成 12群16枚
画角 34-75度
最小絞り 22
最短撮影距離目盛り 0.7m
フィルター径 77mm
大きさ(全長×最大径) 109.5×79.5mm
重量 760g
発売当時の価格 :\69,000-
Prologue
ヤフオクなど影も形もない、1999年11月に初期のeBayでSZ85を入手。
当時としても高めの金額$85で落札し、送料が別途$15かかりましたので
計$100になりました。そこまでして欲しかった訳はその姿に惚れたからです。
Fマウントの一段くびれた絞り環からなだらかにつながるズーム環、
更に一段太くなる距離環が72mmの前玉に続いており、70年代らしい
堂々としたデザインが作りの良さ写りの良さを予感させました。
1990年代はAFが主流となった頃で、SZ85のデザインを踏襲したPRO用の
AFモデルとしてAT-X270が登場しました。
AT-X270AF PRO(左)です、開放F値が2.8となって正常進化を遂げています。
Nikon F4の時代にNikon純正AF Nikkor
の大口径の標準ズームといえば
唯一35-70mm/2.8しかなく、35mmでは広角レンズとしては役不足でした。
そこで事実上、広角が28mmのAT-X270PROが、Nikon SLR AF用の
大口径標準ズームとして人気がありました。
大きく重いAT-X270AF PROを久し振りに持ち出して撮影したところ、
レンズの抜けが何となく悪いのです。
取り外して強光にかざすとレンズ表面がだいぶ汚れていました。
[1]
カメラ側から懐中電灯で照らして内部レンズ状況を確認します。
[2]
レンズ表面に細かい埃や汚れがあるのが分かります。
[3]
飾り用のレンズネームが刻まれたリングナットを吸盤オープナーで外します。
[4]
前群レンズユニットを取り外します。
[5]
前群ユニットの後面が汚れていましたが、ユニット内部は問題なし。
ズームレンズの宿命で、ズーミングした時に埃が鏡胴内部に入ってしまう事が
原因だと思われます。 右側の光っているのが懐中電灯です。
[6]
奥にある中群のユニットも外します。
[7]
中群ユニットもクリーニングをします。
[8]
後群ユニットを取り出すためにマウント部分を分解します。
[9]
後群ユニットは2枚のスペーサーが挟まっていました。
[10]
後群ユニットに光を当ててみると表面が汚れているのが分かります。
[11]
クリーニングすると元の透明なレンズに戻りました。
[12]
[左]Before [右]After
すっきり見通しが良くなりました。
F's
Impression
メンテナンスしたので気持ちよく使えるようになりました。
Tokina AFレンズの同じ28-70mmズームの比較ですが、
右は28-70mm/3.5-4.5で、左のAT-X270は大口径で重量級なのが分かります。
たまには常用レンズも面倒見てあげなくちゃいけませんね。
当方は一切修理は請け負っておりません。
ジャンク品は健康に良くありません。
良品を買いましょう〜
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