テプラカートリッジ
修理 TEPRA Cartridge Repair |
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Problems
occur テプラカートリッジのテープトラブルです。 使いたい時に使えない・・・ テプラカートリッジのトラブルは、書けないボールペンと同じ位困ります。 テープが切れ新しいカートリッジを買っても、やがて途中で切れてしまう。 そんな事も一度や二度ではありません。 ソニータイマーのようにテプラタイマーもあるみたいです。 症状は熱転写テープがベーステープに貼りついてジャミングして切れるのです。 本来であれば印字(熱転写)した部分のみが貼り付けテープ側に印字され、 熱転写テープは剥がれなくてはならないのです。 使用頻度が高ければこういうトラブルは少ないかもしれませんが、 自宅のテプラは使用頻度が低いためか何回も発生しています。 テプラでや3000億円以上の売上を得たブラザー工業は、 2011年10月25日にテプラの特許技術を出した開発者2名に 発明対価として約5600万円の支払いう事が確定しました。 そんな技術者に敬意を示しながら、直してみましょう。 Repair 「ちきゅうにやさしい」「くりかえし使える」とカートリッジに書かれています。 繰り返し使えるということは、詰め替えが可能なように感じますが、 このカートリッジ用の詰め替えテープは販売されていません。 再生可能を謳うだけに、簡単に分解できる構造となっています。 熱溶着はなく、 @ラベルテープによる接着 A爪による固定 B嵌め合いによる固定 という3種類の方法で透明な部分と黒い部分が結合されています。 まずはラベルテープをカッターで切り分けます。 反対側のラベルテープもカッターで切り分けます。 精密ドライバーなどの先が薄いものを利用して、透明な部分を上に「少しだけ」 持ち上げるようにして隙間を作ります。 爪による固定部分は、爪を内側に押して固定を外す状態にしたまま、 上に持ち上げていきます。 爪による固定部分と嵌め合いによる固定が隣り合っている部分もあります。 カートリッジ外周の固定を外した後は、内部の固定部分を外さなくていけません。 矢印の部分が嵌め合いによる固定部分です。 嵌め合い用の突起を折らないよう、少しづつ全体の隙間を均一に広げていく ように丁寧に作業する事が重要です。 焦って1か所だけを大きく広げてしまうと、突起が折れてしまいます。 千切れた熱転写テープを切り揃えます。 切れた熱転写テープをつなぎ合わせます。 黄色線が熱転写テープの経路です。 熱転写テープのたるみは巻き取りリールを回してとります。 テープリールやゴムローラーの回転軸の位置を合わせながら、 透明樹脂部分の突起や爪を黒い樹脂部分を嵌め合わせれば修理完了です。 F's Impression 熱転写テープの基材が薄いため、機械的強度が低い事がテープ切れトラブルの 主要因だと思います。 それなら厚くすれば良いじゃないのか・・・ 基材を厚くしたくても、テプラ本体のサーマルヘッドの性能は同じなので、 あまり厚くはできないのと、カートリッジ内の熱転写テープのリールスペースが 狭いことも基材を厚くできない理由だと思われます。 解決方法は基材の材質変更が最も良いかもしれませんが、 でも、切れればテープを買い換えてもらえるので対策しないでしょうね。 また切れたらカートリッジ修理をして直して使うつもりです。 |
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