Watch Case &
Band
Polishing
時計ケースの新品仕上げ=傷取り→研磨
磨けば光る
Prologue
swatch Irony Mahagany
風防もケースもバンドも傷だらけの状態で入手しました。
なぜか。
それは磨いてみたくなったからです。
風防は無数の傷があります。
ケースだって傷だらけです。
もちろんバンドも傷だらけですが、しっかりした無垢バンドです。
これだけ無数の傷があると、磨きへの意欲が湧いてきます。
IRONYはステンレスケースとステンレス無垢バンド、
そして風防はアクリルと全てが磨きに適した素材です!
Remove
Scratches by Sandpaper
無数にある傷を紙ヤスリで研磨していきます。
風防はアクリルなので簡単です。
ケースやバンドはステンレスなのでサンドペーパーで研磨します。
傷が深いものがありますので、
240->400->600->800->1000->1200
の順番で研磨していきます。
Buff
Polishing
傷がなくなったら、パフで仕上げ研磨していきます。
小物磨きに使っている、75mmのミニグラインダーです。
小型なのでテーブルに載せて作業が出来ます。
買った時は左は羊毛パフ、右側に砥石が付いていましたが、
今は布バフに換えてパフ掛け専用機になっています。
砥石が必要な時は日立工機の125mmのミニグランダーを使います。
細かいパーツは、ルーター(リューター)にフエルトパフを付けて作業します。
before
after polishing
before
after polishing
before
after polishing
Ultrasonic
Cleaning
パフ研磨材を落とす必要がありますので、超音波クリーナーで洗浄します。
F's Tool
swatchのバンドとケースはバネ棒ではなく、ピンで接続されています。
バンド用工具はいくつか所有していますが、市販の押し出しピンを使うより、
自作の工具の方が楽に作業できました。
上は精密ドライバーの先端を切り落とした工具で、
ハンマー無しで簡単にピンを外す事が出来ます。
下はトライバー軸を抜いたもので、ピンを軸にはめて押すとズレる事もなく、
確実に作業する事が出来ます。
F's
Comment
Swatch - Mahagany Flip Strap New 2001 Spring Summer Collection
Number: YGS717GX
Movement: Quartz
Strap: Metal strap
WaterRresistant: 30M
磨けば光る
素材が良ければ、手をかければその分だけ綺麗になっていきます。
時計屋さんにケース磨きを頼むと4k〜8k yen程掛かります。
今回のYGS717GXレベルだと8k yenコースです。
この時計の気に入ったところは、シンプルながら特徴的なダイヤルです。
デイ表示は3時の位置で、デート表示が9時の位置にあるシンメトリーな
デザインになっています。
ピカピカのケースに黒いベゼル、ガンメタリックの文字盤に
黒いハンドで視認性がとても良いのです。
無垢のバンドもミラーフイニッシュ仕上げで、ジョイントは文字盤と同色の
ガンメタにしてコーディネートされています。
バックルはフリップロックでミラーフイニッシュ仕上げです。
この時計をクリーニングした時に、細かく切られた髪の毛が出てきました、
きっと前の持ち主は美容師さんじゃないかと思います。
こんなに汚れた時計をしていたら大変な事になります。
実は24時間連続して数日間同じ時計をしていると、
接触性皮膚炎の症状が出てしまう位に敏感なのです。
汗をかく夏は帰宅したら手を洗うように時計をクリーニングします。
それ以外の季節でも時々時計をクリーニングしています。
気に入った時計を続けて使えないのは、時計好きには辛いところです。
当方は一切修理は請け負っておりません。
ジャンク品は健康に良くありません。
良品を買いましょう〜
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