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SONY ICF-5900RQ-585を含め、その当時のラジオで短波放送を聞く上で、最大の問題はチューニング(選局)が難しい事にありました。雑誌で紹介されていた自作の目盛りをRQ-585のチューニングダイヤルに取り付けたりして工夫しましたが、 目盛が大雑把にならざるを得ない上に、ドリフトするので苦労したものです。 当時は外付けの周波数のデジタル表示器(周波数カウンター)というものがあり、 小学生だった我々は秋葉原の電気街を巡回しては、 角田無線(現カクタソフマップ)で「これ欲しいなぁ〜」と触っていました。 そんなある日、周波数が正確に合わせられる革命的なラジオが登場しました。 それこそがSONY スカイセンサー5900です。 スタイリッシュで機能的なデザインにSONYラジオの新時代を感じました。 毎週日曜になると、友人達と銀座ソニーショールームや秋葉原の電気街を歩いては、 スカイセンサー5900が欲しいと話していた事を覚えています。 その当時ボロボロになるまで見ていたカタログです。 (1975/12版 スカイセンサーシリーズカタログNo.6) SONYらしいデザインと豊富なアクセサリー群は、カタログを見ているだけでワクワク してきました。 RQ-585があるのに何で買う必要があるのか・・・という「父」を説得して、 小学6年になって、根負けした父に買ってもらいました。 Specification FM:76-90MHz MW:530-1605KHz SW1:3.9-10MHz SW2:11.7-20.0MHz SW3:20.0-28.0MHz トランジスタ:25石 Size:342[H],223[W],102[D](mm) Weight:2.2kg スカイセンサー5900の最大の特徴が、クリスタルマーカーです。 クリスタルマーカー(X-TAL)のSWをONにして、MAIN TUNING DIALにて正確に基準となる周波数に合わせ、SW BAND SPRRAD DIALにて目的の周波数に合わる事で、正確な選局が簡単に出来てしまいます。 私のICF-5900は後期型なのでサブダイヤルが多段になり、本体下部のスケールが世界標準時との日本時間の2段表示に変更されています。 本体上部には黄色の照明用ボタンがあり、暗闇でも操作が可能になっています。 内蔵アンテナはポップアップ式で、レバー操作によりアンテナ先端が飛びだし、 完全に引き出す事で首振り可能です。 ICF-5900はそれまでにない洗練されたデザインと、画期的な機能を備えていました。 中学生になると短波からFMへ、ラジオからオーディオへ、ギター、カメラと趣味が加わっていきました。 最初に買ったオーディオもSONYにしたのは、ICF-5900の印象が良かったからです。 今もICF-5900で毎朝FM横浜を聞いています。 ICF-5900はとても良かったのですが、SONYのオーディオで「ソニータイマー」を知ることになります・・・ |
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