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SLIK Spirit Level Repair


[2020.6.2]
revised [
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Prologue
The Professional雲台の水準器が経年劣化しており、
役目を果たせなくなっていました。

ネジ1本で固定されているだけなので、
SLIKからパーツを取り寄せようと思いましたが・・・


SLIKでは、
レベラー(水準器)の部品販売は行いません
(大型普通修理扱い)。
理由:接着時水平位置確認が必要な為


ネジで固定するパーツなのに、
接着が必要という理由が理解出来ません。

簡単な作業なので自分で修理する事にしました。

Spirit Level
気泡管ですが、SLIKオリジナルは直径8mm長さ25mmです。
Amazonでは直径9mmしか見付けられませんでした。

海外のサイトで流通している直径8mmの水準器は、
長さ23mmか30mmとなっています。

価格は、8mm x 23mm 20個で$2なので、
1個10円程度です。

SLIK The Professional Head
6角レンチで一体型の水準器を雲台から外します。

20年前の水準器(気泡管)なので液量が減っています。
右上の水準器は、かろうじて使えます。


水準器は接着剤で固定されており、
ベースも樹脂なので無理は禁物です。


水準器を割り、残った部分をリューターで削り、
ドリルをリーマー代わりにして仕上げています。


オリジナルの水準器は透明ですが、
交換品は緑色となります。


基準台を準備します。
精度±2.5mm/mの水準器で水平出しをします。


基準台で水平調整し、接着剤で固定します。


気泡管を割ると後始末が大変なので、
ピラニア鋸で切断します。


ベースを傷つける可能性があるので、
道具と腕に自信がない人には薦められません。


切断した後で、軽くこじって接着剤を剥がしたら、
気泡管を抜きます。

ベースに残った部分は接着されていますので、
エタノールを隙間に流し込みながら、
マイナスの精密ドライバーとデザインナイフを使い、
残った部分を剥がし取っていきます。


水平を出してから接着剤で固定します。

F's Comment

水準器が蘇りました。


オリジナルの透明と比べると見やすいのですが、
ちょっと目立ち過ぎる気がしてしまいます。


交換用水準器のストックもありますが、
しばらくは交換する事はないでしょう。

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