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Sigma Ultra Wide Zoom Lens
(2004)
Prologue
2004年のカメラショーで気になっていたのはSIGMA 12-24mm。
SIGMAブースの直線部分で12mmの歪曲をチェックしましたが、
これがとても優秀で歪曲が気にならない!
これは素晴らしい〜
どうして絞りリングがないの・・・
メインカメラはF4sだったのでGタイプレンズには対応していません。
残念ながらSIGMA 12-24mmを使う事が出来なかったのです。
2005年からデジタルに移行し始め、絞り操作は絞りリングを回すべきもの
という考えも、右手で絞りダイヤルを回す方式にも馴染んできて、
絞りリングとダイヤルのどちらで操作しても違和感が無くなりました。
いよいよSIGMA 12-24mmを購入しようと思い始めたところで、
「片ボケ」症状が話題になり購入は先延ばしになりました。
DXズームレンズの広角側は18mmというのが標準ですが、
35mmサイズで20mmに相当する13mmも欲しくなってきます。
「片ボケ」騒動も落ち着いたのでSIGMA 12-24mmを入手しました。
画角122°からの超広角ズームレンズ
1979年、初の広角ズームレンズ『21-35mmF3.5-4』を開発・発売しました。
その後、当社は、最新のテクノロジーを搭載した超広角レンズを他社に先駆け開発し、
広角レンズのパイオニアであり続けています。その当社が開発した超広角ズームレンズ
『12-24mmF4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL HSM』の驚異的な画角122°と超広角の
パースペクティブは、今までに無い映像表現を可能にします。(カタログより)

左:SIGMA 21-35mm 右:SIGMA 12-24mm
前玉の大きさも違いますが、12-24mmはドラえもんのような寸胴スタイルです。
21-35mmは前玉だけが大きい正当派の超広角ズームスタイルです。

12-24mmと21-35mmを比べてみると全長は少し長くなっただけですが、
鏡筒は1.5倍増という感じのボリューム感アップです。
距離環の回転方向が逆になったりもしています。

HSM=レンズ内モーターがありますので、
Nikonの廉価版DSLRでもAF撮影が可能です。

12-24mmは数社から発売されていますが、SIGMAがちょっと大柄なのは
フルサイズに対応している為です。
SIGMA以外の12-24mmはAPS-C専用レンズです。
Specifications
12-24mm f:4.5-5.6
レンズ構成:12群16枚
最小絞り:22
最短撮影距離:0.28m
フィルター径:82mm ※本体装着は不可 フードキャップへの装着可能
フード:Fix
重さ:600g
最大径X全長:87mmx102.5mm
価格:\99,000
発売時期:2003
21-35mm同様に固定式金属フードが付いていますが、遮光効果は期待出来ません。
上の画像を見れば分かりますが、前玉飛び出ている広角レンズの宿命です。
当然ながら前球のお陰でフィルターは装着出来ません。
ところが、フードキャップは82mmのレンズキャップがセットされており、
82mmのフィルターが装着可能ですが実用的ではありません。
Lens
Test_1
2009.8.15
お盆で子供達はママの実家へ、永らく更新していないHPの為のネタ作りです。
涼しくなった夕方の公園から近くの学校を撮影しました。
直線的な建物を写し込む事で歪曲の状態が分かるかと思います。

12mm
1/40 f/8
Nikon D200
15mm
1/40 f/8
Nikon D200
 17mm
1/40 f/8
Nikon D200

20mm
1/40 f/8
Nikon D200

24mm
1/40 f/8
Nikon D200
Lens
Test_2
平面歪みチェック
壁に貼り付けた方眼マットを、D200にて画角を変えて撮影しました。

12mm
f:4.5
Nikon D200
樽型の歪曲がありますが、補正は適切にされています。

15mm
f:4.5
Nikon D200
樽型の歪曲がありますが、補正は適切にされています。
17mm
f:5
Nikon D200
若干の歪曲収差があります。

20mm
f:5.3
Nikon D200
若干の歪曲収差があります。

24mm
f:5.6
Nikon D200
樽型の歪曲もほとんど気にならないレベルになります。
Lens
Test_3
画角を12mmに固定して、絞りをり変えて撮影しました。
赤枠部分を原画から切り出しています。


f:4.5

f:5.6

f:8

f:11

f:16
開放がf:4.5と決して明るいレンズはないので、画質にも無理がありません。
コマ収差も気にならないレベルにあり、周辺の画質も大きく甘くなりません。
APS-Cですのでフルサイズの周辺の光量落ちは分かりませんが、
しっかり光量が落ちているのは確認できます。
    
f:4.5, 5.6, 8, 11,16
絞りによって周辺の光量落ちは改善されます。
F's
Comment
SIGMAの初代超広角レンズ21-35mmと比べるのは可哀想ですが、
12-24mmはSIGMAの進化がはっきり分かる仕上がりになっています。
超広角レンズですが全域で歪曲収差が良く補正されており、
この性能で定価\99,000-という価格も魅力的です。
銀塩からデジタルへの過渡期に登場したレンズですが、
登場から5年経ち各社がフルサイズデジタルを出すようになった今でも
それなりに人気があるレンズのようです。
このレンズを使う上での注意点は、ピント合わせが「苦手」だという事です。
超広角レンズで開放でも4.5-5.6と被写界深度が深いのです。
当然パンフォーカスレンズ的要素があるので合焦後に距離環を確認すると
D200ではとんでもない位置で合焦マークが出ている事があります。
レンズテストではファインダーを2.5倍にしてMFでピントを合わせています。
そこだけ注意すれば使い勝手は悪くないレンズです。
私は超広角レンズを常用する事はありませんが、
いつもと視点を変えたい時に使っています。
レンズを代えると気分も変わります。
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