SCANSPEAK 5F/8422T03 Cube Enclosure Supplement to a Stereo magazine F's Audio |
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5F/8422T03 specifications 夏の恒例、Stereo誌の8月号の付録です! 形式:5cmフルレンジ インピーダンス:8Ω 最低共振周波数:118Hz 出力音圧レベル:80dB/w(1m) 入力:5W 総質量:0.09kg 今回の同時発売のムック本は、ダブルバスレフ型と バックロードホーン型の2種類で力が入っています。 バックロードホーン型のムック本を「ポチッ」としそうになりましたが、 音が想像できず思い留まりました。 発売日に合わせ、ビックロで、試聴会があったのですが、 都合が合わず行く事が出来ませんでした。 そのうちエンクロージャーの情報も出てくるだろうと思いつつ、 様子見を決め込みました。 どうもダブルバスレフがお勧めのようです。 5F/8422T03用のエンクロージャー競作の中で、 小澤隆久氏のダイソーのMDFで作った3部作の中で、 10cmサイズのDS-10が気になりました。 5cmのサイズを活かした小さいキューブ型です。 低音もそこそこ出ているそうですし、 イコライザーで調整すると面白そうです。 DS-10 Bass Reflexctor Enclosure ダイソーでMDF材を入手します。 6枚組ですので、これだけで1個エンクロージャーが作れます。 バスレフのダクトは、φ15mm t=1mmのアルミパイプ 端子は手持ちの部品を使います。 Enclosure Specifications 形式:バスレフ型 外形寸法:100(W) x100(H) x 112(D)mm 内容積:0.774L チューニング周波数:85Hz 板厚/材質:t6/MDF 総質量:***g バッフル寸法:φ54mm 今回の設計は本を参考にするので、CADで図面を起こすこともなく、 板に書き込みをしていきます。 ユニットの取り付け穴をあけます。 手持ちのホルソーではサイズが合わなかったので、 調整式ホルソーでの穴あけです。 頼りなさそうですが、問題はありませんでした。 続いて、バスレフポートの穴あけ加工です。 15mmの座ぐりドリルを使います。 アルミパイプを圧入するので精度に気をつけます。 本の中では、ダイソーの板をφ12mmで抜いて、 9枚積層接着していますが、さすがにそこまで手をかけられません。 加工が楽で、塩ビのパイプより精度が出ているアルミパイブを使います。 小径用パイプカッターでカットします。 パイプの内径が13mmなので、85hzに目標で65mmにします。 バッフル板にアルミパイプを圧入して固定します。 パイプは接着剤なしでも全く問題ないレベルで固定されています。 バッフル面に板を接着していきます。 一見ムダなようですが、面出ししてある面を接着面に使う、 実は良く考えられた方法です。 背面ターミナルの穴あけをします。 シンプルな後ろ姿です。 飛び出ている部分を切り落とします。 薄い板なのでサクサクっと切れました。 サンダーで面出しをしていきます。 サンダーがあると、短時間で仕上げが可能です。 F's 1st Impression DS-10 ユニットの小ささが目をひく、シンプルなスピーカーが完成しました。 ダイソーの板を使っているから、初心者向きかと思ったのですが、 ホルソーや、大径の木工ドリル刃を持っている人は少ないと 思いますので、初心者向きとは言えないかもしれません。 板材の準備が楽なのが、一番の魅力です。 DigiFi付録の、Olasonicのアンプとの組み合わせで聞いてみると、 5cm+小型エンクロージャーとは思えない低音が出ています。 これならエンクロージャーによって低音が楽しめそうです。 小径ユニットと大箱の組合せは趣味じゃありませんけど。 テーブルの上に乗せて、耳の方向に仰角をつけて設置すると、 良い感じになります。 テーブルから持ち上げると、途端に低音が痩せてしまいます。 バスレフポートからは、空気砲のようなエア圧が感じられます。 低音が足りない時は、YAMAHAのスーパーウーファー YST-SW45 を追加しようと思っていたのですが、必要なさそうです。 家族に「部屋から音が漏れているよ〜」と注意されながら、 エージングしていくうちに、アコギの音は良い感じになり、 雑味が消えました。 10cmキューブに5cmスピーカーは邪魔にならないし、 イコライザーで低音を上げると、ベースの音でテーブルが震えます。 愛着湧いてきたので、塗装することにしました。 F's Modify 1 テーブルでのセッティングは卓上三脚が似合いそうです。 このスピーカーは、見た目重視路線でいきます。 塗装前に通称カメラ小ねじを取り付けます。 DS-10底面に、インサートナット用の穴をあけます。 板厚が6mmでインサートナットの高さも6mmですので、 貫通穴となります。 木工ボンドを穴の壁面に塗ってから、インサートナットを 圧入していきます。 圧入完了ですが、このままではインサートナットが、 貫通穴となったままにです。 スピーカー穴を切り出した円板を再利用します。 インサートナット用の逃げをザグリっておいてから、 中央で切断します。 インサートナットの穴を塞ぐと共に、周辺の補強も兼ねるよう 接着してます。 Paint finish ここから塗装の準備です。 まずは下地処理を行います。 左がアクリルシーラーを塗った状態、右は未処理です。 シーラーは水性、もちろん刷毛塗りです。 理由はクーラーの効いた室内で作業したいからです。 シーラーを塗った翌日の表面です。 ハケ塗り痕で凹凸が出来ています。 ヤスリでハケ塗りで出来た表面の凹凸を研磨します。 隅を削りすぎて、丸まってしまいました。 手抜きしないで、エッジをルーターで丸く削っておけば 良かったと後悔しました。 (※板厚が薄いのでR3mmのビットを使わないとダメです) 塗装1日目 乾燥が早いラッカースプレーを重ね塗りします。 夜になってから、部屋で表面を平らに研磨します。 塗装2日目 重ね塗りを続けて塗膜が厚くなってきました。 ちょうど300mlの白スプレーがなくなったところで、塗装完了です。 仕上げ塗装に向け、#600のヤスリで水砥ぎしていきます。 クリア塗装1日目、#600のヤスリで水砥ぎしたところ、 塗面がまだら模様になっています。 クリア塗装で表面を整えるので問題なしです。 クリア塗装2日目 いよいよ最終仕上、良い感じに表面にツヤが出てきました。 下地に1日、白塗装に2日、クリア塗装に2日で合計5日間。 ユニットを再び組込んで、三脚に取り付けて完成です。 F's 2nd Impression 黒いユニットに白いエンクロジャーは思った通りに、 インテリア小物の雰囲気に仕上がりました。 夏はテーブル、冬はコタツで使おうと思います。 スピーカー前5cmの、イコライザーなしの周波数特性は、 記事の通り、低音が意外にも健闘しています。 BGMを流しながらPCを使うのに最適です。 塗装に手を掛けたので、愛着が増しました。 Stereo誌の付録は、良い意味で期待を裏切ってくれました。 編集者と関係者の皆さんに感謝です ! |
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