SCANSPEAK 5F/8422T03
Cube Enclosure
Supplement to a Stereo magazine
F's Audio


[2014.11.24]
revised [****.**.**]



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SCANSPEAK 5F/8422T03 specifications


夏の恒例、Stereo誌の8月号の付録です!

形式:5cmフルレンジ
インピーダンス:8Ω
最低共振周波数:118Hz
出力音圧レベル:80dB/w(1m)
入力:5W
総質量:0.09kg

今回の同時発売のムック本は、ダブルバスレフ型と
バックロードホーン型の2種類で力が入っています。
 
バックロードホーン型のムック本を「ポチッ」としそうになりましたが、
音が想像できず思い留まりました。

発売日に合わせ、ビックロで、試聴会があったのですが、
都合が合わず行く事が出来ませんでした。

そのうちエンクロージャーの情報も出てくるだろうと思いつつ、
様子見を決め込みました。
どうもダブルバスレフがお勧めのようです。

5F/8422T03用のエンクロージャー競作の中で、
小澤隆久氏のダイソーのMDFで作った3部作の中で、
10cmサイズのDS-10が気になりました。

5cmのサイズを活かした小さいキューブ型です。
低音もそこそこ出ているそうですし、
イコライザーで調整すると面白そうです。

DS-10 Bass Reflexctor Enclosure
ダイソーでMDF材を入手します。

6枚組ですので、これだけで1個エンクロージャーが作れます。
バスレフのダクトは、φ15mm t=1mmのアルミパイプ
端子は手持ちの部品を使います。

Enclosure Specifications
形式:バスレフ型
外形寸法:100(W) x100(H) x 112(D)mm
内容積:0.774L
チューニング周波数:85Hz
板厚/材質:t6/MDF
総質量:***g
バッフル寸法:φ54mm


今回の設計は本を参考にするので、CADで図面を起こすこともなく、
板に書き込みをしていきます。


ユニットの取り付け穴をあけます。


手持ちのホルソーではサイズが合わなかったので、
調整式ホルソーでの穴あけです。
頼りなさそうですが、問題はありませんでした。


続いて、バスレフポートの穴あけ加工です。
15mmの座ぐりドリルを使います。


アルミパイプを圧入するので精度に気をつけます。


本の中では、ダイソーの板をφ12mmで抜いて、
9枚積層接着していますが、さすがにそこまで手をかけられません。
加工が楽で、塩ビのパイプより精度が出ているアルミパイブを使います。


小径用パイプカッターでカットします。
パイプの内径が13mmなので、85hzに目標で65mmにします。


バッフル板にアルミパイプを圧入して固定します。


パイプは接着剤なしでも全く問題ないレベルで固定されています。


バッフル面に板を接着していきます。
一見ムダなようですが、面出ししてある面を接着面に使う、
実は良く考えられた方法です。


背面ターミナルの穴あけをします。


シンプルな後ろ姿です。


飛び出ている部分を切り落とします。


薄い板なのでサクサクっと切れました。


サンダーで面出しをしていきます。


サンダーがあると、短時間で仕上げが可能です。

F's 1st Impression

DS-10
ユニットの小ささが目をひく、シンプルなスピーカーが完成しました。

ダイソーの板を使っているから、初心者向きかと思ったのですが、
ホルソーや、大径の木工ドリル刃を持っている人は少ないと
思いますので、初心者向きとは言えないかもしれません。
板材の準備が楽なのが、一番の魅力です。


DigiFi付録の、Olasonicのアンプとの組み合わせで聞いてみると、
5cm+小型エンクロージャーとは思えない低音が出ています。

これならエンクロージャーによって低音が楽しめそうです。
小径ユニットと大箱の組合せは趣味じゃありませんけど。

テーブルの上に乗せて、耳の方向に仰角をつけて設置すると、
良い感じになります。
テーブルから持ち上げると、途端に低音が痩せてしまいます。

バスレフポートからは、空気砲のようなエア圧が感じられます。
低音が足りない時は、YAMAHAのスーパーウーファー YST-SW45
を追加しようと思っていたのですが、必要なさそうです。

家族に「部屋から音が漏れているよ〜」と注意されながら、
エージングしていくうちに、アコギの音は良い感じになり、
雑味が消えました。

10cmキューブに5cmスピーカーは邪魔にならないし、
イコライザーで低音を上げると、ベースの音でテーブルが震えます。

愛着湧いてきたので、塗装することにしました。

F's Modif
y 1
テーブルでのセッティングは卓上三脚が似合いそうです。
このスピーカーは、見た目重視路線でいきます。


塗装前に通称カメラ小ねじを取り付けます。
DS-10底面に、インサートナット用の穴をあけます。
板厚が6mmでインサートナットの高さも6mmですので、
貫通穴となります。


木工ボンドを穴の壁面に塗ってから、インサートナットを
圧入していきます。


圧入完了ですが、このままではインサートナットが、
貫通穴となったままにです。


スピーカー穴を切り出した円板を再利用します。
インサートナット用の逃げをザグリっておいてから、
中央で切断します。


インサートナットの穴を塞ぐと共に、周辺の補強も兼ねるよう
接着してます。


Paint finish
ここから塗装の準備です。


まずは下地処理を行います。
左がアクリルシーラーを塗った状態、右は未処理です。

シーラーは水性、もちろん刷毛塗りです。
理由はクーラーの効いた室内で作業したいからです。


シーラーを塗った翌日の表面です。
ハケ塗り痕で凹凸が出来ています。


ヤスリでハケ塗りで出来た表面の凹凸を研磨します。
隅を削りすぎて、丸まってしまいました。

手抜きしないで、エッジをルーターで丸く削っておけば
良かったと後悔しました。
(※板厚が薄いのでR3mmのビットを使わないとダメです)


塗装1日目 乾燥が早いラッカースプレーを重ね塗りします。
夜になってから、部屋で表面を平らに研磨します。


塗装2日目 重ね塗りを続けて塗膜が厚くなってきました。
ちょうど300mlの白スプレーがなくなったところで、塗装完了です。
仕上げ塗装に向け、#600のヤスリで水砥ぎしていきます。


クリア塗装1日目、#600のヤスリで水砥ぎしたところ、
塗面がまだら模様になっています。
クリア塗装で表面を整えるので問題なしです。


クリア塗装2日目
いよいよ最終仕上、良い感じに表面にツヤが出てきました。


下地に1日、白塗装に2日、クリア塗装に2日で合計5日間。


ユニットを再び組込んで、三脚に取り付けて完成です。

F's 2nd Impression

黒いユニットに白いエンクロジャーは思った通りに、
インテリア小物の雰囲気に仕上がりました。
夏はテーブル、冬はコタツで使おうと思います。



スピーカー前5cmの、イコライザーなしの周波数特性は、
記事の通り、低音が意外にも健闘しています。
BGMを流しながらPCを使うのに最適です。

塗装に手を掛けたので、愛着が増しました。

Stereo誌の付録は、良い意味で期待を裏切ってくれました。
編集者と関係者の皆さんに感謝です !


たまには本や雑誌もチェックしましょう!


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