F's Camera
MC-30 MC-36
Remote Cord for Nikon


[2015.5.10]
revised [
**.**.**]



Link
  F'sトップ 

 F's Cameraトップ

Prologue
リモートコードは、DSLRになってからケーブルレリーズの代わりに
登場したもので、MC-30をD200と同時に入手してから愛用しています。
↓コネクタ部分が改良されたMC-30A

三脚を使ったマクロ撮影などで使用頻度が高く、
カメラバックに常備しています。

10pin Remote Cord
MC-36と同じ外観で、いろいろなブランドから同じものが
出回っておりますので、製造は1社でOEMのようです。

国内のAmzonでも、いろいろなブランド名で売られていましたが、
その中で一番安かったのがROWAのTC-2004でした。
日本語の説明書もダウンロードできます。

10Pin Remote Cord (TC-200)Specifications
Timer delay: 0s to 99hrs 59min 59s in 1s increments
Exposure time: 0s to 99hrs 59min 59s in 1s increments
Interval: 0s to 99hrs 59min 59s in 1s increments
Number of shots: 1 to 399
Power source: Two AAA-type batteries
Battery life: Approximately two months of continuous shooting with a delay of 5 min, an exposure time of 4 min 56 s, and an interval of 5 min.
Approx Weight: 90g (without batteries)
Length of Cord: 90cm
Approx Size: 155 X 40 X 18 mm

■設定時間間隔で撮影を行うインターバルタイマーの設定や、露光時間を指定した最長99時間まで露出が可能です。
■液晶LCD付き、撮影開始時間、撮影間隔、シャッター開放時間を1秒〜99時間59分59秒までの間で1秒単位で設定可能です。
■撮影回数は1〜399回または無限の設定ができます。
■長時間露出撮影用にシャッターボタンをロックする機能を備えています。
■シャッターボタンの半押しと全押しの遠隔操作可能です。

Power SW additions and betterments

AmazonのTC-2004のレビューで分かってはいたのですが、
2ヶ月で単4電池2本がなくなるのが、
安くて機能満載なのに残念な部分です。

タイマーを動作させていない状態での電流は、0.72mAでした。
単4アルカリ電池容量は900mAhですので、
約52日で1.2Vまで電圧が低下し、電池交換サインが点滅します。
実際に2ヶ月で電池交換サインが点滅しました。


電源スイッチを追加することで、2ヶ月問題を解決します。
2015年のGWの工作に決定です。


用意するのは小型のスライドスイッチです。
基板用ではなく、ケースにネジ止めするタイプです。

GWなのでポタリングしてパーツ屋さんに行き、1個60円で入手しました。


ケースの殻割は、6本のネジを外すだけです。


基板は値段から想像していたより、品質の高いもので、
実装も合格点です。


スライドスイッチが入るスペースは、
外したカバー側の赤枠の部分です。
リモコンを持った時も、触れることはありません。


スイッチは配線の余裕スペースがある+側に追加します。



カバーは手に馴染むように丸みを帯びていますので、
角ばっているスイッチを側面に直付けはできないため、
丸みに合わせたスペーサーが必要となります。

赤 スライドスイッチ
青 スペーサー
黄 スイッチノブ


M2のネジでスイッチをカバーに固定します。
カバーにテープを貼り、穴あけ加工する位置を書き込み、
穴あけはピンバイスを使って、
0.5mm -> 1.0mm -> 1.5mm -> 2.0mm
少しづつ穴径を大きく加工していきます。

タミヤのピンバイスは、グリップエンド(上の回転皿)に
ベアリング球を内蔵しているので回転がスムーズです。
ピンバイスはドリル刃が必要ですが代わりに、
ダイソーの精密ハンドドリルも加工に使えます。


ネジ穴は2mm
スライドスイッチの角穴は3.2×6mm
2mmの穴あけまでは一緒で、->2.5mm ->3mm
精密ヤスリで仕上げます。


カバーの内側


削って成形したアクリル製のスペーサをはさみ、
M2×8mmのネジで固定します。


小ネジはホームセンター、ハンズ、模型店でも購入できます。


電池のプラス電極を基板から半田を吸い取って外し、
外した電極に0.3mm2の電線を半田付けし、
電極を外した基板にも電線を半田付けして固定します。

熱収縮チューブで絶縁します。
ホームセンター、ハンズでも購入できます。


スイッチは3Pなので、電池の電極からの線を中央に接続し、
スイッチを上側にした時に電源ONにしたい時は上側に、
下側にした時に電源ONにしたい時は下側に接続します。
私は上側でONです。

プラジェットで熱収縮チューブを収縮させます。


私は細かい作業が多いので、プラジェットに熱風集中ノズルを
付けて使っています。


配線が完了しました。
電流はほとんど流れないので、PCの信号用ケーブルなどの
もっと細い線材でもokです。


F's Comment

スペーサーを入れたことにより、
スイッチはカバーとツライチになり、
不用意なON/OFFは起きません。
スイッチの中央が凹になっているので、
爪先で操作するのに便利です。


ユニクロネジを使ったので目立ちますが、
気になるようだったら黒塗装するも良しです。

電源OFFで設定は初期化されますので、
設定を保存したい場合は電源ONのままで。

これでカメラバックに入れっぱなしでも安心です。

著作権 本ホームページおよび画像の著作権はS_Fに帰属します。
このホームページの一部または全部を許可無く複製、改変、転載することはできません。
Copyright S_F. All Rights Reserved