レンズの分解清掃
Wide Lens
New Nikkor [Non Ai] 28mm
F3.5 [左]
Ai-Nikkor 28mm F2.8 [右]
New Nikkor [Non Ai]
28mm
F3.5
当時の価格 3万円
画角 74度
最小絞り 22
最短撮影距離目盛り 0.3m
フィルター径 52mm (P=0.75)
大きさ(全長×最大径) 54.5×63mm
重量 230g
Ai-Nikkor 28mm F2.8
当時の価格 4.1万円
画角 74度
最小絞り 22
最短撮影距離目盛り 0.3m
フィルター径 52mm (P=0.75)
大きさ(全長×最大径) 54.5×63.5mm
重量 245g
28mmF3.5とほぼ同じ大きさでF2.8と明るくなっています。
ズームが標準レンズ化する以前のお話です。
一眼レフの交換レンズを揃えるのに選ばれたのは、
標準レンズは、もちろん50mm
広角レンズは28mm
望遠レンズは135mm
という組合せでした。
[Jan 2008]
New Nikkor28mm F3.5はあまり使った記憶がないレンズです。
手元に来た時はそこそこ使っていましたが、
24mmと35mmの中間の焦点距離という事から、
やがて出番が少なくなったのだと思います。
広角レンズ(24mmとか35mm)を持っていなければ、
この28mmもっと活躍したと思います。
購入した28mm F2.8は相場より安い難あり品ですが、
よく見ないと分からない程度のカビだけです。
外観は美品ですが距離環は年式相応の感触ですが、
気になるようなレベルではありませんし絞りも問題なしです。
[1]
New Nikkor 28mm 1:3.5 [左] Ai直前のモデルですが、非純正Ai改造済です。
Nikkor 28mm 1:2.8 [右]
[2]
レンズ内部にカビがありますので分解していきます。
28mmを分解するのは初めてです。
マウントを外さなくても後群は分解可能な構造ですが、
ネジロックされておりカニ目回しでは外れませんでした。
マウントを取り外して「力業」での分解に入ります。
[3]
中央のレンズが「力業」で外した後群です。
しかし、カビにはまだ到達していません。
[4]
鏡胴に残っている後群の前側を取り外します。
取り外した部分が中央左です。
[5]
カビのは後群のレンズの2ヶ所で発生していました。
[6]
後群の1番目のレンズ後側のカビです。
[7]
後群の2番目のレンズ前側のカビです。
2ヶ所のカビを取り除きます。
[8]
上の写真のように絞り環の内側が汚れていたので、
脱脂清掃をしてからスムーズに動くように
シリコンオイルで仕上げます。
距離環も忘れずにグリースアップをしておきます。
レンズが固くて外れず手間取ってしまい、
分解修理完了まで90分でした。
当方は一切修理は請け負っておりません。
ジャンク品は健康に良くありません。
良品を買いましょう〜
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