[2009.9.24]

revised [********]

Replacement Mouse Feet 

 

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  マウスをなめらかに 

[Prologue]

マウス底面には、動きをなめらかにするため樹脂製パーツが付いています。

マウスの重量を支えているので使っているうちに磨り減ったり、傷ついたりして
少しずつ動きが悪くなってきます。

なんか重くなったなぁーと思ったら樹脂製パーツを交換しています。
とても小さなパーツですが、使い心地として効果をすぐ体感出来ます。

これまでにテフロンやテフロンテープ、エチレン系樹脂などの材質で
マウスの滑りと感触を試してきました。

材質固有の摩擦係数だけではなく、形状も影響しますしマウスパッドとの相性
も大事です。

最終的にはチョコレート色のエチレン系の家具を滑らせる樹脂に落ち着きました。

消耗品ですが使用量は少ないので、母材から大量に作れちゃいます。
一般的な方法ですが1穴パンチで抜いて作っています。

元の楕円形に比べて面積が減りますので、単位面積あたりの荷重が増え
摩耗する速度も速く、定期的な交換が快適性を維持するポイントになります。

毎日使っていると、スムースさが失われている事に気付きにくいものです。

[Normal]
Logitechのマウス足です。

何の変哲もないように見えますが、卵形の楕円という形状は角のない
スムースな曲面で構成されている事を意味しています。
断面も丸くエッジのないスムース形状です。

[すべらせテープ]
ストックの材料ではなく、ダイソーの「すべらせテープ」を試してみました。

理由は薄いので加工の手間が少なくて済むからです。
ストックしているエチレンシートには微妙な凹凸を吸収させるために、
弾性体としてコルクがサンドされおり、そのままでは厚すぎるのでコルクを
取り除いて薄くする加工が必要となります。


形状を純正と同じにするか、変えるのかというのも好みによると思いますが、
純正と同じにするのは手作業だと面倒でした。

純正のものは断面形状から考えると成形品のように思えます。
型で抜いた物では、あそこまで緩やかな断面カーブは出ないからです。

上はパンチで抜いた物で下はハサミで切り出したものですが、
どちらも断面はエッジが立っている状態です。


カッターナイフの刃でしごき、エッジを面取りしたのが上の画像です。


4つ全て面取りしてからマウスに取り付けましたが、マウスパッドの上では
エッジが効いてしまい移動時の感触が悪くて失敗です。


パンチで抜いた物は、上の画像のようにバリが出ており最悪の状態ですが
サイズが小さくて面取りするのは大変です。


試行錯誤の結果パンチで円形に抜く時に「すべらせテープ」を重ねる事で
バリが出なくなる事が分かりました。


型抜きする際に滑走面を押し出し方向にする事で、
耳ダレが理想的な断面形状を生み出します。


耳ダレにより断面が丸くなっている事が分かります。


製作した円形パーツに取り付けてみます。
ダイソーの
「すべらせテープ」は柔らかく摩耗しやすいようです。
摩耗しやすいということは摩擦力が大きいので×です。


以前作り置きしておいたチョコレート色のものを取り付けると、
明らかに軽くて滑らかな動きになりました。

今回の
「すべらせテープ」は失敗でしたが、マウスパッドとの相性もありますし、
マウスの操作フィーリングが簡単に変えられるので、いろいろな素材で
作ってみると面白いと思います。

スムースに動くマウスに慣れてしまうと、足がすり減って重〜い操作感の
マウスは疲れるものです。

母材から抜いた丸足は職場にもストックしており、いつも快適なマウス操作が
出来るようにしていますので、今までマウス操作で手首が痛くなるような事は
ありませんでした。

マウスの操作で腱鞘炎になりそうなら、マウスのスムース化は予防策として
も試してみる価値があると思いますよ。

 

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