[2008.2.17]

revised [2009.12.6]

Minolta α-7000

 

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  Landmark in the history of AF SLR Camera


1985年2月発売の世界初の本格的35ミリAF SLRカメラ

カメラグランプリ'85
インターカメラ国際賞
ヨーロピアン・カメラ・オブ・ザ・イヤー'85

シャッター:電子制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター
電池:単4×4
サイズ:91.5×138×52mm
重量:555g
発売当時の価格:88,000円


AF ZOOM 35-70mm 1:4

レンズ構成 6群6枚

画角  34-63度
最小絞り  22
最短撮影距離目盛り 1m マクロ時(0.32m)
フィルター径 49mm
大きさ(全長×最大径) 52×68mm
重量 285g
発売当時の価格 35,000円



Prologue
2008年最初に購入したカメラがα-7000です。
購入価格はAF 35-70mm/F4付きで1000円でした。


カメラボディの液晶表示部の右下隅に難ありですが、
表示には問題ありません。

カメラの動作は問題なく、レンズもクリアです。

このカメラは忘れもしない歴史的なカメラで、
実用的ではなかったオートフォーカスのレベルを
一気に実用的なレベルにした革命機です。

それなのに今やこの値段・・・
これぞαもショック

爆発的に売れたαシリーズにより、AFでないカメラは売れなくなり
他のカメラメーカーに与えた影響から「αショック」と言われました。

α-7000から始まったAF SLRカメラは日進月歩の進化を遂げ、
その性能は数年で陳腐化してしまう位だったので、
機械式カメラに比べると中古価格の下落幅は大きく、
故障した場合には修理費が新品カメラの価格に近くなるケースが多くなり
カメラは消耗品になっていきました。

F's Impression

ダイヤルが無く直線的で角張ったデザインやボタン類が特徴です。
発売から既に23年経ってから入手したのですが、
コンディションは良好な状態を保っています。


軍艦部右側には、シャッター、アップダウンキー、プログラムリセット
メインスイッチが並んでいます。


軍艦部左側には、露出補正、フィルム感度、撮影モード
ドライブモードが整然と並んでいるので直感的に操作可能です。


カメラボディ背面には、AEロックボタンと巻き戻しボタンとレバーがあり、
裏蓋には親指グリップがあるため、直線的なボディから想像するより
良好なグリップ感があります。



この時期のカメラはゴムグリップが劣化しているものが多いのですが、
このα-7000は全く問題がありませんでした。
カメラボディとレンズボディはプラスチック製です。


エプロン左側面には、
アップダウンキー、レンズ脱着ポタン
AF-MF切換スイッチが並んでいます。

MFではレンズの距離環の幅が5mm位しかなく、
指先でつまむような操作しなくてはなりません。
MFはあくまで緊急避難的な存在のようです。

左側面には裏蓋開放ボタンがあり、ボタンを押して下げれば裏蓋が開きます。


ミラーには幾何学的なパターンが見えます。


AF ZOOM 35-70mm 1:4は、α-7000の標準レンズ的な存在。
望遠70mm側で手動でマクロ撮影が可能で、
AFでの最短撮影距離が1mというのは困りますが、
MFマクロ撮影での最短撮影距離は32cmとなります。


2008年4月に横浜の中古カメラ屋さんのアクセサリーコーナーで、
minolta純正α用のアイカップを入手しました。
店員さんにα-7000にも装着可能な事を確認しました。



α-7000がコンパクトなのでアイカップが大きく見えます。


角型ファインダー用の丸形のアイカップなので、
横から見ると独特な形状になっています。
アイカップがあると落ち着いてファインダーを覗く事が出来ます。


2008年10月に秋葉原の中古カメラ屋さんのフード箱から発掘しました。
半年以上探していたAF 35-70mm 1:4用の専用フードです。


フードを付けるとやっぱり格好良いです。
この角度から見るα-7000のデザインは秀逸だと思います。


フードを反転すればレンズに被せて収納する事が可能になっています。

F's Comment
千代田光学がミノルタになり、
小西六がコニカになり、
2003年に合併してコニカ・ミノルタになったものの、
2006年にカメラ事業から撤退し、
一眼レフ事業はソニーへ移譲されました。

2008年になって桁違いのα700が登場し、発売直後のテレビ通販で
Wズームとセットで\89,800-とα7000本体並の値段です。
23年経ってカメラとレンズの値段は物価上昇を考えると大きく下がっています。

αマウントのカメラもレンズも持っていません。
レンズ付きでなかったら買うことはなかったでしょう。

AFを動作させると上品とは言えないモーター音とともに
焦点を合わし出します。

コントラストのあるものなら簡単に合焦しますが、
その速度は今となってはコンパクトカメラ並です。

当時の中級機ですが、手を抜いた感じもなくて好感が持てます。
F4の暗いレンズなのに、ファインダーは明るくて見やすく
操作系も特殊なところがなく使いやすく出来ています。

現在でもズーム環の感触はとても滑らかで、このカメラを触っていると
フィルムを入れ出掛けたくなる何か不思議な雰囲気があります。

After that

2009年12月 最初に購入してから約2年経ちました。
「電源入りません部品取り用」とラップされたα-7000+35-70mm/F4セットが500円。
グリップのゴムは割れてボロボロ
になっており、裏蓋のグリップにもヒビ割れありです。
でも純正のレンズセットで500円なら買いです!?


新品の電池を入れると、何事もなく起動しました。
各モードの動作やAFも全く問題なしで、レンズもカビなしでお買い得でした。
クリーニングをして汚れを落として綺麗にしてみると良い感じになりました。


α-7000は4台ありますが、うち1台はシャッターを切るとミラーアップしたままになり、
一度電源を切ってから入れると復帰します。
分解修理をしようか思いましたが、安い中古が容易に手にはいるのでそのままです。

電池室や裏蓋が悪い場合は簡単に良品と交換出来ますが、カメラ本体のグリップは
交換は難しそうです。

私 「これで500円だよ〜」
家族 「ふ〜ん」

ファインダーを覗きながら、空写しをしながら
私 「やっぱり 良いなぁ」
家族 「何が良いの???」

ワンコインαの良さは、なかなか分かってもらえないものです。



当方は一切修理は請け負っておりません。

ジャンク品は健康に良くありません。
良品を買いましょう〜



 

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