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[2009.2.14] |
Makinon ZOOM 28-80mm F:3.5 |
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レンズの分解清掃 January 2009 
Makinon ZOOM 28-80mm F:3.5 最小絞り 22 最短撮影距離目盛り 0.23m フィルター径 67mm 大きさ（全長×最大径） 105×70mm 重量 610g 1988年製 Makinon→牧野ん Prologue 2009年1月にNikon FMと一緒に銀座ニコンハウスで入手しました。 Makinonは知らないメーカーでしたが、LENS MADE IN JAPANの刻印があり、 JCII(Japan Camera Inspection Institute)日本写真機検査協会の PASSEDシールも貼られていますので協会加入の日本製です。  金属製の鏡胴の各部の精度はしっかりしており、鏡玉はコーティングされています。 PASSEDシールが貼られているものは輸出品なので、ニコンハウスが米国から 仕入れたカメラに付いていたのでしょうか。 前から見たところ前玉の周囲にわずかなクモリが出ているので、 現状販売となっているようです。 クモリ以外は外観も綺麗ですし、距離環、ズーム環、絞りもスムーズで、 渋い銀枠のMINOLTA UVフィルター付の鏡玉はFMのお伴になりました。 Cleaning  前玉の周囲にあるクモリです。 位置的に考えても映りには影響は無さそうですが、いつものように分解していきます。  最初にMAKINONの銘が刻まれたリングを外します。 ネジ溝まで塗装されている事やその精度から、作りが良い事が分かります。  前玉を固定しているリングナットを外します。 
前群が外れます。 反射防止のコバ塗りが施され、鏡玉として丁寧な仕事がされています。  レンズの縁らある白い模様が前玉のクモリです。 
クモリをクリーニングしました。  上の画像では分かりにくいのですが、中群の一番前のレンズ全面に渡って 薄くクモリが出ていました。  綺麗なレンズになりました。  マクロで23cmまで寄れるところに興味がわいてきます。 Macro Lens Test D70にてノートPCのモニターをマクロで撮影  F:3.5  F:5.6  F:8  F:11 
F:16 
F:22 マクロの開放がとても凄く、極端に中心だけにピンがきています。 絞る事によって普通のレンズに近づいていきますが、 やっぱり開放での描写は衝撃的です。 F's comment 
マクロ時の開放の描写は、もうグルグルです。 信じられない光学設計・・・です。 目が回ってしまいます。  被写体を大きく画面に入れ込むとソフトな感じになり、背景のグルグルもやや落ち着きます。  被写体を全体に入れて切り取るようにする構図であれば、 フワ〜っとした感じに仕上がります。  広角28mmでの開放はソフトフォーカスレンズのようですが、 F:8まで絞れば、普通のレンズ並になります。 こういうレンズは撮り方を考えるのも楽しみのひとつですね。 Makinonについて調べてみましたが欧米で安いレンズとして売られ、 光学的な性能は値段相応だったようで時代の波に淘汰されようです。 当方は一切修理は請け負っておりません。 | |||||
