Prologue
Tokina AT-X270AF PRO(28-70mm/2.8)は分解清掃により、
気持ち良く撮影できるようになりました。
そうはいってもコーティングの関係でレンズ間の反射が多いので、
順光条件以外では光に気を遣うレンズなのです。
もちろん純正フードは常時装着したままにしていますが、
形状は遮光性が低い丸形フードなので効果は高くありません。
そこで長年のあたためてきた花形フード装着に着手しました。
ただ面倒なのでやらなかった・・・訳だったりしますが。
[1]
レンズフードを装着していない状態です。
[2]
純正フードMH-773を装着した状態です。
[1]のフードなしに比べればレンズ面が隠れますが、
この角度程度までしか遮光性が期待できません。
[3]
mennon DCs-77という汎用の花形レンズフードです。
純正フードに比べて遮光性はかなり高くなっています。
フィルター枠のネジを利用するタイプなので、
装着したらフードの位置調整が必要です。
フード脱着に手間がかかるので、基本は外しません。
[4]
花形フードは大きいのでカメラバックに入れて持ち歩くには脱着できないと不便で、
ニコンでの呼称HK(はめ込み)タイプのフードが欲しくなります。
市販ではHKタイプの花形フードがないので自作するしかありません。
77mmのフィルター枠に合わせたHKタイプの取付部を用意します。
[5]
ペースとしたのは中判用の角型ゴムフードです。
このフードの優れたところは、フィルター枠にフードを取り付けた後で、
フード角度の調整が可能な点です。
角型ゴムフードを外して枠だけ利用します。
[6]
花形フードは手持ちの中から、[5]の枠に合うサイズを選びます。
選んだのはCanon EW-75II (20mm/2.8 & 20-35mm/2.8L)用です。
理由は77mm用であること、フードの内側が反射防止されているからです。
[7]
オリジナルのバヨネット部分を削り落とします。
[8]
取付枠と花形フードを接着剤で固定します。
[9]
レンズ取付用に位置決めの指標を彫刻して白を入れます。
[10]
花形フード内側に接着剤が見えています。
[11]
植毛紙を貼り内側を仕上げます。
F's
Comment
レンズ鏡筒先端に位置決め用の指標を彫刻して、
花形フードの指標と合わせて使用します。
純正フード(左)に比べ花形フード(右)は高い遮光効果があります。
HKタイプなので脱着も簡単な、思い通りの花形フードが完成しました。
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