[2008.6.1]

revised [2009.2.4]

LVSHI  Angle Finder for Nikon

 

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  アングルファインダー
 [日本光学専用改造之巻]

呂氏 2.5倍直角取景器

 


Specification and function

Optics construction
9 elements in 5 groups and it is made by high-quality optical glass, turning the cape adopts the right angel ridge prism.
Magnification ß1 = 1.25x
Error range: within 5% 
ß2 = 2.5x
 Error range: within 5%
The warp ofciew angle when conversion the magnification ≤1dpt
Circumgytare angel and power distance
Circumgytare angel
0° ~ 360°  
Power Distance
500 - 1400gf.cm  
Distinguish range   1.25 X
 2.5 X
 Center ≥ 0.4 
 Edge ≥ 0.63 (S direction)
≥ 0.7 (M direction)
 Center ≥ 4.4 
 Edge ≥ 3.5 (S direction)
≥ 2.5 (M direction)
Attachment method
Put in a word the type
 
Dimensions 56mm x 40mm x 93mm
Weight Gross weight = 173g  Net weight = 105g 
Eyepiece Adapters
22mm adapter Canon : EOS 50E 50 33 33v 30 5 3 , OLYMPUS : E-3 E-300 E-410 E-500
Nikon adapter Nikon : D200 D100 D80 D70s D70 D50 D40
18mm adapter Minolta/Sony : α, Contax : RXII , ARIA

価格 :340.00元(中国内販売価格) 約\5,000


Prologue

望遠ズームのレンズテスト結果をチェックしていると「甘い画」がありました。
マニュアルフォーカスレンズが多いため、甘い原因がピント合わせにあるのか
レンズにあるのか判断がつきません。

その中でZoom Nikkor 80-200mm/4.5の後期型の80mm画像が200mmに
比べて甘く、同じレンズを持つNOBU氏の撮影では80mm側は良い結果で、
雑誌のテストでも定評があるので結果はおかしいとの指摘を受けました。

再度レンズテストを行った際に、フォーカスを慎重に合わせているのですが、
スプリットプリズムが合致していると感じる範囲にある程度の幅があります。

被写界深度の範囲があるので、ある程度はそう感じると思いますが、
小さなプリントで見れば問題ないと思われるのですが、
ピクセル等倍での比較では大きな問題となってしまいます。

甘さの原因は微妙なピントのズレに起因している可能性が高いので、
ファインダー像を拡大して正確にピント合わせする必要が出てきました。



中央部分を2倍に拡大するDG-2が日本光学時代から継続して販売されております。
DG-2をアイピースアダプターDK-22に取り付ければ角窓にも使えます。


角窓用としてラインナップされているのは、マグニファイングアイピース DK-21Mです。

レンズテスト以外にも使うそうな倍率の高い変倍アングルファインダーを探しました。
Nikon純正の変倍アングルファインダーDR-6は2万円位なのに対し、
アクセサリーメーカー品は半額以下で倍率はDR-6より高い事が分かりました。

迷わずアクセサリーメーカー品の3種類が候補となりました。
LVSHI社の1.25−2.5倍
Seagull社の1−2.5倍、1−3倍

レンズテストでの使い勝手を考え、
全視野でも1.25倍とマグニファイングアイピース DK-21M以上で、
中央を拡大した時は2.5倍になるLVSHI社アングルファインダーを入手しました。


LVSHIの箱ではなく無地の箱に入って届きました。
箱の中にはソフトケースに入ったアングルファインダーと3つのアダプタ、
そして中国語と英語のマニュアルがありました。


外観はCanonのAngle Finder Cにそっくりです。
Angle Finder Cは7群10枚ですが、こちらは5群9枚でレンズが1枚少ないので
Canonの委託生産先が自社ブランドで販売しているのではないようです。

アングルファインダー本体の作りは華奢な感じはなく高級感もありません。
何故かソフトケースも含めてどこにもLVSHIのロゴはありません。

LVSHI社は呂氏という中国のカメラアクセサリーメーカーで、
フィルター、レンズキャップ、花型フードから現像用品まで製造しています。


ファインダーの取り付け部分はキヤノン用で金属製の板金もので、
安く作りました〜という感じがプンプンします。
しかし肉厚は0.7mmありますので見た目よりしっかりしたものです。


ファインダーアダプターは3種類、画像はNikon角窓アダプタを付けた状態です。
金属製の取り付け部とNikon角窓アダプタはガタつきもなくしっかりしています。

カメラに取り付けて覗いてみると、光学系には気になるような色付きもなく、
1.25倍の全視野像も良好ですし、2.5倍の中央拡大像も良好です。


Nikonのカメラに取り付けた状態ではアングルファインダーがグラつきます。
ガタではなく、ファインダーに力を加えると回転方向に動いてしまうのです。


グラつきの原因を調べたところ、アダプタの構造に問題がある事が分かりました。
脱落防止用のクリック用の板バネ部分の剛性が不足しているのです。

上の画像のように回転方向に力を加えると赤線の位置まで動いてしまい、
その移動量の分だけグラついてしまうのです。

対策はNikon用アダプタを新たに製作する方法と、アングルファインダー本体に
Nikon製アイピースを直付けするの2つの方法があります。

アダプタを新たに製作するのに金型を作る訳にはいきませんし、
ブロックから削り出す事になるとかなり手間が掛かります。

そこでNikon製アイピースを直付けする事にします。
このアングルファインダーを使う時は、Nikonがメインなので問題ありませんが、
Canonに使う場合は元に戻せばOKです。


加工するためのベースを選定します。
左 Nikon アイピースキャップ DK-8
中 Nikon アイピースキャップ DK-5
右 Nikon アイピースアダプター DK-22

F100・F90X・F90・F-801S・F801用のDK-8は大きさはちょうど良かったのですが、
ファインダーの形状違うのでD70やD200に取り付け出来ませんでした。
D70用のDK-5はアングルファインダーに取付けるにはギリギリのサイズです。



アイピースアダプター DK-22は丸窓用の穴が大きくあいていますので、
アングルファインダーを取付ける余地がありません。

ファインダーのセンターとアダプタの位置関係が分かりますので、
DK-22を採寸して図面を起こします。


アングルファインダーの金属製の取付け部分も外して穴とネジの位置を採寸します。

DK-22から求めたファインダーの中心とアングルフィンダーの中心が、
一致するようにDK-5に寸法を落とし込みます。

DK-5を加工します。
アングルファインダー取付側にあるクリップを削り取ります。


ザックリと削ってしまいます。
この面はアングルファインダーで隠れるので仕上げは適当です。



アングルファインダーのレンズ径に合わせて穴を開けます。
マウント固定用の穴を4ヶ所開けてから座グリます。
DK-5でもサイズ的にはギリギリなのが分かります。


左 LVSHI純正 [Canon用]
中 DK-5改造 [Nikon角窓用]
右 DK-5


アングルファインダーにDK-5改造品を取り付けます。
穴の加工も上手くいったようで、ガタもなく収まりました。


LVSHI純正品は板金モノのでバネ性を持たせる為に、
一部が長くなってしまっているので不格好でしたが、
Nikon専用にDK-5改を取り付けたらスッキリした格好になりました。


アングルファインダーをカメラに取り付けた状態です。
LVSHI純正のニコンアダプタは楽に嵌ったのですが、
DK-5では嵌める際にちゃんと位置合わせをしてから、
力を入れて取り付ける必要があります。


DK-5改の効果が顕著に出るのがアングルファインダーを回転させた時です。
付属アダプターで気になったグラつきも一切なく、しっかりとした感触になりました。



アングルファインダーを入手してから、改造するまで1ヶ月も経っていました。

 
F's Impression
LVSHI変倍アングルファインダーをD70に取り付けて、
E950の広角側で同条件にて撮影しました。

元画像からファインダー像のみ切り出していますので、
実際に見た大きさに近い感じです。


オリジナルのファインダー像です。
ケラレていますがお許しを。


アングルファインダーの1.25倍の全視野像です。
確かに全視野で1.25になっており、D70にはうれしい機能です。


アングルファインダーの2.5倍の拡大像です。
2.5倍では中央のピント合わせは楽になりますが、かなりファインダー像がケラレるので、
カメラの撮影情報も見ることは出来ません。


アングルファインダーらしいローアングルポジションにてテスト撮影しました。


Nikon D200 + TAMRON SP 90mm/2.5

1.25倍で構図を決め、2.5倍でピントを合わせますが、
2.5倍のファインダー像を見ているだけでも楽しいです。


Nikon D200 + TAMRON SP 90mm/2.5 [ピクセル等倍切り出し]

実際に使ってみてもファインダー像はクリアで見やすく、
2.5倍像でのピント合わせもしっかりと見易くなりました。

ピクセル等倍で切り出してもピントが合っており、
うーん買って良かったと安心しました。

F's Idea
2.5倍と1.25倍では視度調整の設定が異なりますので、
カメラアングルを変える度に視度調整をする手間が掛かり、
必然的にじっくりと撮影するスタイルになります。

しかし、面倒な事は嫌いな性格ですので、
簡単に視度調整が出来るようにしておきます。

最初にアングルファインダーを外した状態でコントラストがハッキリした
ターゲットにMFレンズでピントを合わせておきます。

次にアングルファインダーを2.5倍にセットして視度調整を行い、
ターゲットが一番ハッキリ見えるポイントでマーキングします。


続いて1.25倍にセットし視度調整後にマーキングします。

これだけで毎回行っていた倍率ごとの視度調整が不要になり、
手軽にアングルファインダーでの撮影が出来るようになりました。




当方は一切修理は請け負っておりません。

ジャンク品は健康に良くありません。
良品を買いましょう〜

 

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